COVER REPORT

「古材」

06.03.31.

冷泉荘は、50年前の〜、というモノで溢れている。

この写真の床材は、別の部屋の畳床の下地材になっていた木材。

それをA51の石丸さんが再利用して、床に使った。

お世辞にも質の良い材とは言えないが、到底新材には出せない味がある。

古材を利用するとは、つまり古さのリスクと引き換えに、50年分の価値と時間を獲得できるということか。

つまり、この床材を使うといきなり50年分の仕上になるわけで。

新たに床を塗ったり、左官したり、作ったり、した他の部屋たちを、完全にぶっちぎって、置き去りにしている。

そんな風格だ。

冷泉荘A11号室

TRAVEL FRONT/ no.d+a 代表

野田恒雄