COVER REPORT

「職人の秩序崩壊」


06.04.17.


前回、セルフビルドが進むと内装業者は困る、と書いた。


はっきり言って、困って良いと思うようになった。


冷泉荘には、各部屋様々な業者やインテリアデザイナーが出入りしている。
建築業者と建築デザイナーや建築家しか知らなかったので、興味があった。
それで、建物全体の現場監理もあるので、観察してきた。
すると、実に色々なことを目の当たりにした。


ビールを飲みながら工事をする
他の業者の材料を使う
他の業者が組んだ足場にヘルメット無しで登り、勝手に使う
平気で夜間音を出しながら工事をする
あまり現場にデザイナーが監理に来ない
他の業者のゴミの上に自分のゴミを捨てる
現場の掃除をして帰らない
路駐したり、他の建物の駐車場に無断駐車する
工事が雑
あいさつができない
注意すると逆切れする


これでいいのだろうか。


もちろん全ての業者がそうだというわけではないし、内装業者という業界がそうだとは思いたくないが、如実に建物全体側の工事をしている建築業者とは異質だ。


職人が減ってきたと言われる昨今だが、それは技術だけの問題ではなさそうだ。

 

※写真は夜間工事をする部屋の灯り

冷泉荘A11号室
TRAVEL FRONT/ no.d+a 代表
野田恒雄