COVER REPORT

 

「界隈が生まれた」〜冷泉荘七夕祭り〜


06 .07.07.

7月7日の七夕にちなんで、冷泉荘七夕祭りを開催した。

あくまで、日常生活の中で季節や時間を感じれるよう、「風情を楽しむ」をテーマにした。

今後も四季に合わせて行っていこう、という話になっている。

今回は、浴衣、そうめん流し、花火、などの要素を取り入れ、建物の前を中心に開催した。

得てして街の道路は通行の場所としてのみ利用されがちだ。

しかし、かつての町には界隈というものがあった。

その時、道は道路ではなく、場となる。

例えば、井戸端会議などは分かり易い例だし、ロンドンのパブの前など、日本に限らずヨーロッパにも界隈が生まれているところはある。

界隈は、目的のない、ゆるやかなコミュニケーションの場となり、そんな場から偶発的に色々な会話や行為が生まれる。

そんな、余暇の時間が、文化を生む根源になってきた。

すぐにここから何かが生まれるわけではないが、風情を楽しみながら、楽しい文化が生まれると良いなと思う。

そのためには継続が必要だ。

*写真は2階から建物の前の道路を見たアングル。左手に見える竹が、2階から流した、ダイナミックそうめん流しの竹。

*冷泉荘七夕祭りの模様は、PHOTO REPORT にて。

冷泉荘A11号室
TRAVEL FRONT/ no.d+a 代表
野田恒雄